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サイオス、機械学習搭載IT運用分析ソフト「SIOS iQ® v3.8」をリリース

性能問題の発生予測機能を追加し、効率性分析機能を大幅に強化

2016年8月 4日サイオステクノロジーテクノロジー

 サイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多伸夫、東証二部:3744、以下、サイオス)は本日、機械学習搭載IT運用分析ソフトウェアである「SIOS iQ」の新しいバージョン「SIOS iQ Version 3.8(以下、SIOS iQ v3.8)」の提供を開始したことを発表いたします。「SIOS iQ v3.8」は性能問題の発生予測機能が新たに追加されるとともに、効率性分析機能についても大幅に強化されました。

 SIOS iQは、2015年7月のリリース当初から、システムに存在する全てのオブジェクトの振る舞いと関連性を分析・学習する機能を備えており、問題を検出した際、完全に自動で根本原因と影響範囲の分析を行うことが大きな特徴でした。
 今回リリースする「SIOS iQ v3.8」では、1週間先までに発生する可能性のある性能問題を予測し、関連するオブジェクトの相関関係、曜日・時間帯などを、Performance Forecastingダッシュボード上で詳細にレポートする新機能を搭載。これにより発生する問題が深刻化することを未然に防ぎ、より安定した仮想環境の運用に役立てることが可能になりました。この新機能に合わせてユーザーインタフェースも大幅に機能強化し、総合的な効率性レポートを生成する機能も同時にリリースしました。

【性能問題の発生予測を表示するPerformance Forecastingダッシュボード】

20160804-siosiq-v38-1.png

 

 また「SIOS iQ v3.8」では、効率性分析の機能強化として過度にCPUやメモリが多く割り当てられすぎた仮想マシンを検出する新機能を搭載し、慢性的にCPUやメモリが不足している仮想マシンに余剰リソースを再配分するなど、CPUとメモリの利用効率を最大化することを可能にしました。併せてvCenterから登録が削除され、管理対象外となってしまった仮想マシン・イメージを検出する新機能も追加されました。この新機能とストレージの枯渇予測機能を併用することにより、ストレージの利用効率においても仮想環境全体の最適化を実現することが可能となりました。
 これら新機能に関する詳細は、別紙の「SIOS iQ v3.8」の新機能概要をご覧ください。

「SIOS iQ v3.8」の価格、提供方法に変更はなく、1物理ホストに1ライセンス(Standard Edition 240,000円/12カ月)を利用するサブスクリプション形式で提供され、無償版のFree Editionも用意されています。
 「SIOS iQ v3.8」は本日より、日本、米国、欧州の各市場向けに提供を開始します。

■サイオステクノロジーについて
 サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアの開発と利用を軸に、OS(基本ソフトウェア)、サーバー、Webアプリケーション、クラウドコンピューティング、ビッグデータに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っています。直近では急速に進展するITインフラ仮想化を支えるため、機械学習機能を搭載したITオペレーション分析ツールを開発し、提供を開始しました。

 これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在、「インフルエンサー」となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
 詳細情報は、www.sios.com および sios.jp をご覧ください。

※Linuxは、Linus Torvalds の商標です。
※その他記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。

■お客様のお問い合わせ先 (記事掲載の場合はこちらをご利用ください)
 サイオステクノロジー株式会社
 SIOS iQ事業企画部
 TEL:03-6401-5189
 お問い合わせフォーム:https://mk.sios.jp/STI_Common_Inquiry.html

■報道関係者からのお問い合わせ先
 サイオステクノロジー株式会社
 広報
 TEL:03-6401-5120
 お問い合わせフォーム:https://mk.sios.com/SIOS_Inquiry.html

 サイオステクノロジーPR担当 (井之上パブリックリレーションズ内)
 担当:横田
 TEL:03-5269-2301 FAX:03-5269-2305 Email:sios@inoue-pr.com

■このプレスリリース中の画像データのダウンロード
 本文中に掲載されている画像のデータは以下のURLからダウンロードできます。
 //sios.jp/iq/files/SIOS_iQ_Performance_Forecasting.png


別紙

■「SIOS iQ v3.8」の新機能概要

・性能問題の発生予測機能

 SIOS iQは、従来から24時間、1週間、1ヶ月の単位で、仮想環境に存在する全てのオブジェクトの振る舞いのパターンを学習する機能を備えていますが、「SIOS iQ v3.8」では、学習した知識に基づき、当日から1週間先までに発生する可能性のある性能問題を予測する機能が追加されました。
 Performance Forecastingダッシュボードには、CPU使用率やメモリ使用率などのリソース消費量、CPU待ち時間 (CPU Ready Time)やレイテンシなどの性能劣化現象を含む、1週間先までに発生する可能性のある性能問題を曜日ごとに集計し、その件数と予測された問題のリスト、さらに関連するオブジェクトの相関関係や発生予測時間帯などの詳細情報を表示します。

・過剰なリソースが割り当てられた仮想マシンの検出機能

 「SIOS iQ v3.8」では、仮想CPU、仮想メモリなどのリソースが過度に割り当てられた仮想マシンを検出する機能が追加されました。一般的なデータセンターでは、CPU不足やメモリ不足による問題の発生を回避するため、仮想マシンに過度なリソースを割り当てる傾向にありますが、稼働後も過度に割り当てられたリソースの削減が検討されることはなく、余剰リソースが存在していても、見過ごされてしまいがちです。
 「SIOS iQ v3.8」で提供されるOversized VMsダッシュボードには、仮想CPUや仮想メモリなどの割り当て済みのリソースの量(プロビジョニング・サイズ)に対して、実際に消費される量が、常に低く、リソースが常に余っている状態にある仮想マシンを分析し、リソースの削減が可能な仮想マシンがリストアップされます。さらにこのリストには、各仮想マシンに現在割り当てられているリソースの量、実際の平均使用率と最大使用率、推奨される削減後のリソースの量、削減できるコストが具体的な数値で表示されます。従来から提供されていたUndersized VMsダッシュボードと併用することにより、余剰リソースを、リソースが不足している仮想マシンに適切に再配分することが可能となり、全体的な最適化を推進することが可能になりました。

・管理対象外仮想マシン・イメージの検出機能

 「SIOS iQ v3.8」では、vCenterから登録が削除されたにもかかわらず、仮想マシン・イメージがストレージに残ったままになっており、管理対象外の状態になっているインスタンスを検出する機能が追加されました。
 Rogue VM Instancesダッシュボードには、vCenterで管理されているデータストアをスキャンし、どのvCenterにも登録されておらず、管理対象外となってしまっている仮想マシン・イメージがリストアップされ、仮想マシンが使用されなくなってからの日数、占有しているディスク容量が表示されます。

・総合効率性レポートの生成・エクスポート機能

 「SIOS iQ v3.8」では、効率性の向上に役立つ全ての情報をまとめたレポートを生成し、1つのExcelファイルにエクスポートする機能が追加されました。このレポートには、Idle VMs(使用されていない仮想マシン)、SnapShot(不要なスナップショット・バックアップ)、Undersized VMs(リソースが不足している仮想マシン)、Oversized VMs(リソースが余っている仮想マシン)、Rogue VM Instances(削除済み仮想マシンの残骸)に関する詳細な情報と各情報を集計した結果に基づき総合的に節約可能なリソースと不足しているリソースに関する情報が含まれます。

・ユーザーインタフェースの大幅な機能強化

 SIOS iQ v3.8では、ユーザーインタフェースにおいても、大きな機能追加を行いました。

- 全体の問題の発生状況を確認するビュー

 「SIOS iQ v3.8」では、複雑な仮想環境全体の問題の発生状況を一目で確認できるSIOS PERCトポロジー・ビューが追加されました。SIOS PERCトポロジー・ビューは、仮想環境やクラスター、問題のカテゴリ(性能/効率性/信頼性/キャパシティ)ごとに、検出された問題のレイヤー(コンピュート/ストレージ/ネットワーク)、深刻度、問題数を3軸パイチャートで表示します。ユーザーは、このPERCトポロジー・ビューを参照することにより、仮想環境全体の健全性と稼働状況を即座に把握することが可能になりました。

【問題の発生状況を一目で確認できるSIOS PERCトポロジー・ビュー】

20160804-siosiq-v38-2.png

- 関連する現象を重ねてグラフに表示する機能

 「SIOS iQ v3.8」では、性能問題レポートに含まれる現象グラフに、関連する現象を重ねて表示する機能が追加されました。従来の現象グラフでは、最も大きな影響を受けたオブジェクトにフォーカスされ、そのメトリクスのみがグラフ表示されましたが、新しい現象グラフでは、検出された性能問題に関連するオブジェクトのうち、大きな影響を受けた複数のメトリクスを重ねてグラフ表示することが可能になりました。
 また、影響を受けた複数のオブジェクトのうち、任意のものを表示または非表示にするスイッチも提供します。従来は、関連するオブジェクトの現象を確認するには、ブラウザで複数のページを表示し確認しなければなりませんでしたが、この新しい現象グラフにより、1ページで主要な情報を全て確認し、素早く状況を把握することが可能になりました。

【SIOS iQ v3.8の新しい現象グラフは、複数グラフを重ねて表示】

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- vSphere Clusterによるフィルタリング機能

 「SIOS iQ v3.8」では、vSphereクラスターによるフィルタリングが可能となりました。SIOS iQの全てのダッシュボードで、各ダッシュボードの上部にあるプルダウンメニューから、クラスターを選択することにより、表示する情報を選択したクラスターでフィルタリングすることが可能になりました。

 その他、SIOS iQに関する詳細情報は//sios.jp/iq/をご参照ください。

SIOS PERCトポロジー・ビューの画像のデータは以下のURLからダウンロードできます。
//sios.jp/iq/files/SIOS_iQ_PERC_Topology.png

SIOS iQ v3.8の新しい現象グラフの画像のデータは以下のURLからダウンロードできます。
//sios.jp/iq/files/SIOS_iQ_NewSymptomChart.png

ストレージの枯渇予測機能に関しては、以下のURLをご覧ください。
//sios.jp/iq/features/capacity-forecasting.html

以上